徒然備忘録

どうでもいい雑記。

聖杯と記号化

fete/zero成功の勢いそのままにリメイクが決定したufotable版「Fate/stay night」。
現在絶賛放映中!

テンポ悪いなぁとか諸々の不満があるわけだが、
遠坂凛の言動がイタい! のが最大の不満なのです。
正直見るのも辛い。そんなレベル。

おれは思った。これはツンデレの凋落だ…

ゲーム版Fateが発売されたのは2004年。既に10年も前の話である。
2004年といえばちょうど「ツンデレ属性」がブレイクした年代を前後している。

沢近愛理スクールランブル)/2002年
神楽坂明日菜ねぎま)/2003年
・ルイズ(ゼロの使い魔)/2004年
つよきすのキャラ/2005年
花鳥玲愛パルフェ)/2005年
逢坂大河とらドラ)/2006年

とにかく「金髪・ツインテール・勘違いしないでよね!」の3点セットが隆盛した。
遠坂凛も時代に漏れず、金髪でないにしろ「ツインテール・勘違いしないでよね!」
の標準的ツンデレキャラである。

しかしヲタ界隈を席巻した「ツンデレ」も、
2010年あたりを境にあまり見かけなくなっていく。
記号化されたキャラクターの寿命は決して長くないということか…。

栄枯盛衰、記号化されるということは、簡単に複製可能であることを示す。
大量の複製が作り出されるので、大量に消費される。
結果、鮮度を失ってしまう。
経済の長期均衡。
つまるところ人は”飽きる”のだ。


原作からの改変なしで、10年前の作品をリメイクするというufotableの心意気は素晴らしいと思うが、
すでに記号と化した遠坂凛は明らかに時代錯誤である。

聖杯が現代の知識を与えて英霊を召喚するのなら、
聖杯たる製作者(Uhotable)が、遠坂凛(英霊)に対して最低限の現代の知識を与えた上で
「”記号化”を解除する」という試み必要だったのではないだろうか。

であれば、そのぐらいの改変は許されるべきだと思う。

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